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猫の心臓検査とは?|どんなときに必要?検査内容や受診の目安を解説

「健康診断で心雑音があると言われた」
「猫の呼吸が少し速い気がする」
「心臓の検査をすすめられたけど、何をするの?」
このような不安を感じていませんか?
猫は心臓病があっても症状を隠しやすい動物です。
そのため、飼い主様が異変に気づいたときには、すでに病気が進行しているケースも多くあります。
猫では、肥大型心筋症などの心臓病が比較的多くみられます。
しかし、病気の初期には普段通りに生活していることも多いため、「元気だから大丈夫」とは言い切れないのが難しいところです。
今回は、猫の心臓検査について、どんなときに必要になるのか、どのような検査を行うのかを解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛猫の心臓病を早期発見するための参考にしてください。
猫で心臓検査が必要になるのはどんなとき?
猫の心臓検査は、「明らかな症状があるとき」だけに受けるわけではありません。
心臓病は、健康診断や別の診察をきっかけに異常が見つかることも多くあります。
心雑音を指摘されたとき
心雑音は猫の心臓検査を受けることになる、もっとも多いきっかけのひとつです。
聴診で「雑音が聞こえる」と言われると驚かれるかもしれませんが、心雑音があるからといって重症というわけではありません。
ただし、猫では心筋症が隠れていることもあります。
そのため、心エコー検査などで詳しく確認することが重要です。
呼吸が速いとき
猫の心臓病では、呼吸の変化が重要なサインになることがあります。
たとえば、
- 寝ているときの呼吸が速い
- お腹を大きく動かして呼吸する
- 呼吸が浅く速い
このような変化がみられる場合は注意が必要です。
猫は咳が目立たないことも多いため、「呼吸数の変化」が早期発見につながるケースもあります。
呼吸に違和感がある際は心臓検査を受けてみることをおすすめします。
元気や食欲が落ちているとき
心臓病になった猫では全身への血流が低下することで、
- 動きたがらない
- 高い場所へ行かない
- 食欲が落ちる
といった変化がみられることがあります。
「年齢のせいかな」と思っていた変化の背景に、心臓病が隠れている場合もあります。
気になる症状がある場合は、心臓検査が必要かどうか獣医師に相談してみましょう。
健康診断の一環として
中高齢の猫では、症状がなくても心臓検査が役立つことがあります。
とくに、
- シニア期に入った猫
- 心筋症が多い品種
- 麻酔予定がある猫
では、心臓評価が重要になるケースもあります。
最近は健康診断に心臓病の検査コースがある病院もあるため、定期的に調べることがおすすめです。
猫で多い心臓病とは?
猫では「心筋症」と呼ばれる病気が多くみられます。
これは、心臓の筋肉に異常が起こる病気です。
肥大型心筋症
肥大型心筋症は猫で最も多い代表的な心臓病です。
肥大型心筋症では、心臓の筋肉が厚くなることで、心臓の内部スペースが狭くなります。
すると、
- 血液をうまく送り出せない
- 心臓へ負担がかかる
- 肺水腫や血栓症につながる
といった問題が起こることがあります。
ただし、肥大型心筋症の初期には症状がほとんど出ないことも多いです。
そのため、健康診断などで行う心臓検査によって初めて病気が見つかる猫も少なくありません。
猫の心臓検査では何をする?
猫の心臓検査では、症状や状態に応じて複数の検査を組み合わせます。
聴診
聴診は心臓検査においてまず行う基本的な検査です。
聴診によって心雑音や不整脈がないかが確認できます。
ただし、猫では心臓病があっても雑音がはっきり聞こえないケースがあります。
そのため、聴診だけで完全に判断できるわけではありません。
胸部レントゲン検査
胸部レントゲン検査では心臓の大きさや肺の状態が確認できます。
とくに、
- 肺水腫
- 胸水
- 心拡大
などを確認する際に重要な検査です。
呼吸が速い猫では、肺の状態評価が非常に重要になります。
心エコー検査
心エコー検査は猫の循環器診療で非常に重要な検査です。
超音波を使って、
- 心筋の厚さ
- 心臓の動き
- 血液の流れ
- 弁の異常
などが詳しく確認できます。
猫への負担が少ない検査であり、レントゲンだけではわからない異常を評価できるため、心臓病の診断では欠かせない検査になります。
NT-proBNP検査
NT-proBNP検査は心臓への負担を調べる血液検査です。
「呼吸器の病気なのか、それとも心臓病なのか」を判断する補助として使われることがあります。
また、
- 心臓病リスクの評価
- 健康診断でのスクリーニング
として活用されるケースもあります。
猫のNT-proBNP検査についてはこちらの記事もご覧ください。
猫の肥大型心筋症とNT-proBNP血液検査について|早期発見のためにできること

猫の心臓検査は麻酔が必要?
猫の心臓検査を受けるとなると、麻酔が必要なのかなと疑問に思うかもしれません。
基本的には、ほとんどの検査で麻酔は必要ありません。
心エコー検査も、多くの猫では起きたまま実施できます。
ただし、強い興奮やストレスがある場合には、無理に検査を進めないことも重要です。
とくに呼吸状態が悪い猫では、興奮によって状態が急変する可能性もあります。
そのため、猫の様子を見ながら慎重に検査を進めていきます。
あまりに興奮状態がひどい猫で、検査が必要な場合には鎮静が必要なこともあるため、獣医師とよく相談しましょう。
心臓病は「症状がない時期」があります
猫の心臓病で難しいのは、「かなり進行するまで症状が出ないことがある」という点です。
実際に、
- 普通に食事をしている
- 元気そうに見える
- 呼吸もそこまで気にならない
このような状態でも、検査で異常が見つかることがあります。
そのため、「まだ若いから大丈夫」「元気だから問題ない」と決めつけず、定期的に心臓検査で状態を確認することが大切です。

まとめ
猫の心臓病は、早期発見によって管理しやすくなるケースもあります。
とくに、
- 呼吸が速い
- 動きたがらない
- 食欲が落ちた
- すぐ疲れる
- 心雑音を指摘された
このような場合は、一度心臓の検査を検討することがおすすめです。
猫は体調不良を隠すのが得意な動物です。
だからこそ、「なんとなくいつもと違う」という飼い主様の感覚がとても重要になります。
当院では、心エコー検査やNT-proBNP検査などを行いながら、猫の循環器診療に対応しています。
愛猫の呼吸や動きに気になる変化がある場合は、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 猫の心臓検査は健康診断で必要ですか?
- 猫の心臓検査は健康診断でも定期的に受けることがおすすめです。
特に中高齢の猫では、症状がなくても心臓病が隠れていることがあります。
そのため、健康診断の一環として循環器検査が役立つ場合があります。
Q. 猫の心エコー検査は痛くありませんか?
A.猫の心エコー検査は超音波を使う検査のため、基本的に痛みはありません。
多くの猫では麻酔を使わずに検査を行うことができます。
Q.猫の呼吸が少し速いだけでも受診したほうがいいですか?
A.安静時でも猫の呼吸が速い状態が続く場合は、早めの受診がおすすめです。
「呼吸が速い」という変化が心臓病の重要なサインである可能性があります。
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