お知らせ
こんにちは。
あいす動物病院の高橋です。
5・6月の臨時休診日のお知らせです。
5/10・24(土曜) 終日休診
6/15(日曜) 午前休診 15時から外来スタートします
よろしくお願い致します。
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犬の僧帽弁閉鎖不全症、生活でできる工夫とは?|毎日のケアで心臓への負担を軽減
「僧帽弁閉鎖不全症って、家でどんなことに気をつければいいの?」
「薬以外に、日常生活でできることってある?」
「散歩やごはんは普通にして大丈夫?」
心臓病である僧帽弁閉鎖不全症の治療は、病院での投薬や検査だけでなく、毎日の生活の中でどれだけ心臓への負担を減らせるかもとても大切です。
ちょっとした工夫の積み重ねが、病気の進行を遅らせたり、症状の悪化を防ぐサポートになります。
今回は、僧帽弁閉鎖不全症の犬が少しでも快適に過ごせるように、生活の中でできる工夫をご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、僧帽弁閉鎖不全症のご家庭でのケアに役立ててください。
室内環境での工夫
僧帽弁閉鎖不全症は心臓の弁がうまく閉じずに血液が逆流し、心臓に負担がかかる病気です。
生活していく上で犬の心臓への負担を減らすためには、まずは安心して休める室内環境を整えることが大切です。
温度と湿度の管理
寒すぎたり暑すぎたりする環境は心臓に負担をかけます。
エアコンや加湿器・除湿機を活用し、室温20〜25℃、湿度40〜60%程度を目安に調整しましょう。
滑りにくい床材
フローリングなどで足を滑らせてしまうと、急な動作で心拍数が上がってしまうことも。
マットやカーペットを敷いて、足元の負担を減らす工夫がおすすめです。
高い場所への昇り降りを防ぐ
ソファや階段など、高いところの上り下りは心臓に負担がかかりやすいため控えましょう。
スロープやステップの設置も有効です。
食事の工夫
僧帽弁閉鎖不全症の犬にとって、毎日の食事は体調を大きく左右する要素です。
- ナトリウム(塩分)の少ないフードを選ぶ
- 筋力維持のために適切なタンパク質を摂る
- 過体重にならないようカロリー調整を行う
などが食事をする上で大切なポイントになってきます。
僧帽弁閉鎖不全症の食事について詳しく知りたい方は、
犬の僧帽弁閉鎖不全症、食事で気をつけることは?|心臓にやさしいフードの選び方
もご覧ください。
運動と安静のバランス
僧帽弁閉鎖不全症になった場合、症状の進行度にもよりますが、完全に運動をやめる必要はありません。
愛犬の体力や症状に合わせて、無理のない範囲で活動させることが大切です。
軽めの散歩を日課に
適度な運動が体力をつけるのに効果的な場合もあります。
階段や坂道を避け、平坦な道をゆっくり歩かせる程度が理想的です。
興奮させすぎないようにする
興奮しすぎると心臓に負担がかかります。
ボール遊びや走り回るような運動は避け、心拍数が急上昇しないようにしましょう。
また、犬は興奮して吠えると心拍数が上がってしまいます。
犬が吠えやすい要因としては
- インターホン
- 来客
- 散歩中に他の犬と出会う
などがあります。
興奮させないためにもインターホンの音量を下げたり、犬の多そうなドッグランや公園などは避けて散歩するといった工夫が必要ですね。
体調に波がある日は無理をさせない
飼い主様が「今日は少し元気がないかな?」と感じた日は、無理に散歩へ連れて行かず、安静にしましょう。
日常の観察ポイント
普段の生活で、犬の様子をよく観察することは大切です。
毎日過ごす中で、小さな変化に気づくことが急変時の早期対応につながります。
- 咳が増えていないか
- 呼吸が速くなっていないか(特に眠っている時)
- 食欲や元気はあるか
- 散歩の途中で立ち止まる・疲れやすくなっていないか
などを特に気にしてみてみましょう。
気になる症状があれば、メモしておき、診察時に獣医師に伝えるとスムーズな診察につながります。
ストレスを減らす工夫も大切
ストレスは自律神経やホルモンに影響し、心臓にとっても負担になる可能性があります。
- 留守番時間を短くする
- 環境の急な変化を避ける
- 穏やかに声をかけ、触れ合う時間を増やす
できる限り「いつも通り」の安心できる生活を心がけましょう。
まとめ
僧帽弁閉鎖不全症の犬と暮らすうえで、毎日の生活の中に取り入れられる工夫はたくさんあります。
薬だけでなく、食事・運動・環境・観察といった日々のサポートが、病気の進行を緩やかにし、愛犬のQOL(生活の質)を高めてくれます。
あいす動物病院では、僧帽弁閉鎖不全症の診断・治療だけでなく、ご自宅での生活の工夫やケア方法についてのアドバイスも行っています。
気になることがあれば、いつでもご相談ください。
市川市南八幡の動物病院
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