お知らせ
8月は通常の休診日に加え、下記のとおり診療時間の変更・休診日がございます。
■ 8月6日(木)
午後の診療時間は15:00~17:00となります。
※最終受付は16:30です。
■ 8月24日(月)26日(水)
休診とさせていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
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「愛犬に咳や疲れやすさが見られ、心不全ではないかと心配」
「愛犬が心不全と診断され、これからどう向き合えばいいのか戸惑っている」
「症状や原因、治療法について知っておきたい」
愛犬の呼吸や元気に変化がみられると不安を感じますよね。
犬の心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなった状態です。
犬の心不全は、飼い主様が投薬や食事管理などで症状をコントロールしながら、愛犬と穏やかに過ごせるケースも多くあります。
本記事では、犬の心不全について、症状や原因、治療法をわかりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬と穏やかに過ごせる時間を増やす助けとなりましたら幸いです。
犬の心不全とは
心不全とは、心臓のポンプ機能が弱くなり、全身に必要な血液を十分に送れなくなった状態を指します。
病名そのものではなく、さまざまな心臓の病気が進行した結果として起こる状態です。
心不全の基本的な仕組み
心臓は血液を全身に送り出すポンプの役割を担っています。
何らかの原因でこのポンプ機能が低下すると、血液が体の各所に滞りやすくなります。
その結果、症状として現れるのが咳や疲れやすさです。
犬の心不全は急に起こる場合もあれば、時間をかけて少しずつ進行することもあります。
心不全になりやすい犬種・年齢
犬の心不全は、原因となる心臓病によって、起こりやすい犬種や年齢が異なります。
犬の心不全の代表的な原因のひとつが、僧帽弁閉鎖不全症です。
これは、トイプードルやチワワなど小型犬に多く見られ、年齢とともに発症する割合が高くなります。
大型犬では拡張型心筋症が背景にあるケースも見られます。
心臓病は初期には症状が見られないことも多いため、シニア期に入った愛犬や心臓病が多い犬種では定期的に心臓の状態を確認することが大切です。

犬の心不全で見られる症状
犬の心不全では、血液や水分が肺や全身に滞ることで、さまざまな症状が現れます。
犬が心不全を起こすと
- 安静にしていても呼吸が苦しそうに見える
- 夜間や横になったときに咳き込みが悪化する
- 眠れずに落ち着かない様子を見せる
- お腹に水(腹水)が溜まり膨らんでくる
のような変化が見られることがあります。
腹水は、心臓のポンプ機能が低下して全身の血液循環が滞ることで、血管内の水分がお腹に染み出すことで起こります。
心不全がかなり進行しているサインの一つのため、注意が必要です。
症状が急に悪化したときは命に関わることもあるため、様子を見ずにすぐ動物病院へ相談しましょう。

犬の心不全の主な原因
犬の心不全は、心臓そのものの病気が進行した結果として起こることが一般的です。
原因となる病気によって治療内容や経過が異なるため、動物病院で心臓超音波検査やレントゲン検査などを行い、心不全の背景を詳しく調べてもらうことが大切です。
僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症は、犬の心不全の原因として多く見られる病気です。
心臓の左側にある僧帽弁が変形し、完全に閉じなくなることで、血液が逆流します。
血液の逆流が続くと、左心房や左心室が大きくなり、最終的には肺に血液や水分がたまって肺水腫を起こすことがあります。
小型犬や高齢犬で多く見られる心臓病です。
拡張型心筋症
拡張型心筋症は、心筋の収縮力が低下し、心臓が十分な血液を送り出せなくなる病気です。
ドーベルマンやグレート・デーンなどの大型犬で多く見られます。
病気が進行すると、肺水腫や胸水、腹水、不整脈などを起こすことがあります。
その他の病気
心不全は、次のような病気によって起こることもあります。
- 先天性心疾患
- フィラリア症
- 肺高血圧症
- 重度の不整脈
- 心タンポナーデ
中でもフィラリア症は、予防薬を適切に使用することで予防できる病気です。
フィラリア症による心臓や肺血管への負担を防ぐためにも、毎年の予防を続けることが大切です。

犬の心不全と診断されたら
愛犬が心不全と診断されると、これからどう付き合っていけばよいか不安になりますよね。
心不全の治療や日々の過ごし方を知っておくことで、愛犬との時間を安心して過ごしやすくなります。
治療の進め方(投薬・食事療法など)
動物病院における犬の心不全の治療では、主に投薬によって心臓の負担を軽くし、症状の進行を抑えていきます。
代表的な薬としては、心臓のポンプの働きを助ける強心薬(ピモベンダンなど)や、体にたまった余分な水分を排出する利尿薬(フロセミドなど)が挙げられます。
運動量を調整するなど、生活面を工夫することも治療の一環です。
食事療法として、心臓病用の療法食への切り替えをすすめられることもあります。
治療方針は、犬の状態や心不全の進行度によって異なるため、獣医師と相談しながら決めていくことが基本です。
通院頻度や自宅での経過観察のポイント
愛犬が心不全と診断された後は、定期的な通院で心臓の状態を確認していくことになります。
通院の頻度は、症状の程度や治療内容によって異なるのが一般的です。
自宅で日々確認しておきたいポイントとしては、
- 呼吸の速さや苦しそうな様子がないか
- 咳の頻度が増えていないか
- 食欲や元気の変化がないか
などが挙げられます。
特に愛犬が眠っているときや落ち着いているときの呼吸数を確認しておくことは重要です。
犬の胸やお腹が上下する動きを1回として、1分間の回数を数えて、普段より明らかに回数が増えた場合や、1分間に30回を超える状態が続く場合は、早めに動物病院へ相談してください。

まとめ
犬の心不全とは、心臓病によって血液の循環を正常に保てなくなり、肺や全身に血液や水分がたまったり、体に必要な血液を十分に送り出せなくなったりする状態です。
心不全と診断された場合は、投薬や食事管理、運動量の調整を続けながら症状をコントロールしていくことが治療の基本です。
飼い主様は、愛犬が心不全と診断されると、これからの生活に大きな不安を感じるかもしれません。
しかし、獣医師と相談しながら治療と生活管理を続けることで、愛犬と穏やかに過ごせる時間を増やせる可能性があります。
当院は犬の循環器診療に力を入れております。
愛犬の心臓の状態について気になる点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q.犬が心不全になるとどのような症状が現れますか?
A.犬の心不全では、安静にしていても呼吸が苦しそうに見えたり、夜間や横になったときに咳が増えたりすることがあります。
病状が進行すると、肺に水が溜まる肺水腫がみられることもあり、呼吸状態が悪くなる可能性も。
急に症状が悪化した場合は早めの受診が必要です。
Q.犬の心不全では自宅でどのような変化に注意すればよいですか?
A.犬の心不全では、呼吸数や咳、食欲、元気の変化を毎日確認することが重要です。
特に、安静時の呼吸が普段より速くなったり、呼吸が苦しそうだったりする場合は、心不全が悪化している可能性もあるため、早めに動物病院へ相談してください。
Q.犬の心不全は治療を続ければ普通の生活を送れますか?
A.犬の心不全では、適切な治療と生活管理によって穏やかな生活を維持できるケースがあります。
完治が難しい病気であっても、投薬や定期検診を続けながら症状をコントロールすることで、愛犬との時間を長く過ごせる可能性があります。
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