お知らせ
あいす動物病院の髙橋です。
固定電話の回線が復旧しました。
まだ不安定になる可能性もありますが、ひとまずご連絡いただくことが現在は可能になっております。
連休中は通ってくださっている犬猫さん・ご家族の方には大変ご迷惑をお掛けし、申し訳ありませんでした。
今日から切り替えて診療して参りますので、よろしくお願いいたします。
あいす動物病院 院長 髙橋一馬
ブログ

健康診断やワクチン接種の際に、獣医師から「心雑音があります」と言われて不安になったことはありませんか?
「心雑音ってどんな状態なの?」
「心臓病ということ?」
「今は元気だけど大丈夫?」
このような疑問を持つこともあると思います。
心雑音は心臓病のサインであることもありますが、心雑音が聞こえたからといって、すぐに命に関わる状態とは限りません。
大切なのは、心雑音の原因を調べて愛犬の心臓の状態を正しく把握することです。
今回は犬の心雑音について、原因や検査方法、注意したいポイントをわかりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の心臓の健康管理にお役立てください。
心雑音ってどんなもの?
心雑音とは、心臓が拍動するときに出る異常な音を指します。
通常、聴診器で聞こえる心臓の音は「ドクン、ドクン」という規則的な心音です。
しかし、心臓の中で血液の流れが乱れると、
- ザーザー
- シューシュー
- ゴーゴー
といった音が聞こえるようになります。
これが心雑音です。
心雑音は病名ではなく、「心臓や血液の流れに何らかの異常がある可能性を示すサイン」です。
心雑音があっても病気とは限らない
犬で心雑音が聞こえた場合でも、必ずしも心臓病とは限りません。
子犬では成長過程で一時的に聞こえる「機能性心雑音」があります。
また、
- 興奮
- 緊張
- 発熱
などによって血流が速くなり、一時的に心雑音が聞こえることもあります。
このような機能性心雑音では、心臓自体には異常がないことが多いです。
そのため、心雑音を指摘された場合は「雑音の有無」だけで判断せず、詳しい検査を受けることが重要です。

心雑音のグレードとは?
心雑音は聞こえる大きさによって1〜6段階に分類されます。
- グレード1:かろうじて聞こえる
- グレード2:弱い雑音
- グレード3:中等度
- グレード4:胸壁に振動を感じる
- グレード5:非常に強い雑音
- グレード6:聴診器を少し離しても聞こえる
ただし、グレードが高いから重症、低いから軽症とは限りません。
重度の心疾患でも心雑音が小さいことがありますし、強い雑音でも比較的状態が安定していることもあります。
そのため、心雑音の大きさだけでは病気の重症度は判断できない点には注意が必要です。
犬で心雑音が聞こえる主な病気
心雑音は心臓に何らかの異常があるかもしれないというサインです。
そのため心雑音がある場合は、原因となっている病気を突き止めることが重要になります。
それでは、犬で心雑音を引き起こす代表的な病気にはなにがあるのでしょうか。
僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症は、犬で最も多い心臓病です。
心臓の弁がうまく閉じなくなり、血液が逆流することで心雑音が発生します。
僧帽弁閉鎖不全症は小型犬に多く、
-
- チワワ
- マルチーズ
- キャバリア
- トイプードル
などで特に多くみられます。
拡張型心筋症
拡張型心筋症は、心臓を構成する筋肉である心筋が薄く伸びてしまう病気です。
弁がきちんと閉じなくなると、血液が逆流するようになり心雑音が生じます。
拡張型心筋症は、
- ドーベルマン
- グレートデーン
- ゴールデンレトリバー
などの大型犬で多くみられます。
拡張型心筋症では、心臓が強く収縮できなくなっているため、心雑音も大きくは聞こえないのが特徴です。
動脈管開存症
子犬で心雑音を指摘された場合に原因として最も多いのが、動脈管開存症です。
動脈管開存症とは、子犬が母犬のお腹にいる時に自然に閉じるはずだった動脈管が残ってしまう先天性の病気です。
動脈管開存症の心雑音は、心臓の動きに関わらず常に雑音を生じているため連続性雑音と呼ばれるのが大きな特徴です。
心雑音がある場合に動物病院で行う検査
犬の心雑音の原因を調べるためには、聴診だけでなく詳しい検査が必要です。
動物病院では、
- 胸部X線検査
- 心電図検査
- 心臓超音波検査(心エコー検査)
などを行います。
特に心エコー検査は、弁の状態や血液の流れを直接確認できるため、心雑音の原因を特定するうえで最も重要な検査です。
愛犬に心雑音を指摘された場合は、心エコーを含めた詳しい心臓の検査を受けるようにしましょう。
心雑音を指摘されたら飼い主様ができること
犬の心雑音は、原因となる病気や進行度によって必要な管理が異なります。
心雑音を指摘されたからといって過度に心配する必要はありませんが、日頃から心臓への負担を減らし、体調の変化を見逃さないことが大切です。
ここでは、ご家庭で意識していただきたいポイントをご紹介します。
定期的に検査を受ける
心雑音を指摘された場合は、定期的に心臓の状態を確認することが重要です。
心臓の病気がわかっても、軽度であれば治療は行わずに経過観察となることもあります。
逆に心雑音以外に症状がなくても病気が進行していることもあるため、様子を見ずに動物病院で詳しい検査を受けるようにしましょう。
無理な運動や興奮を控える
心雑音の原因となる病気や進行度によっては、運動制限が必要になることがあります。
心雑音の原因が心臓病である場合は、激しい運動や興奮は心臓に負担をかけるため、控えるようにしましょう。
ドッグランやボール遊びなど息が上がるような運動は避け、散歩も過ごしやすい時間帯にし、短時間で切り上げると良いかもしれません。
また、来客やインターフォンの音などの犬が興奮するようなイベントも避けた方が良いでしょう。
肥満に気をつける
心雑音の原因として心臓病が見つかっている犬では、適正体重を維持することも大切です。
肥満になると全身へ血液を送り出すために心臓がより強く働かなければならず、心臓への負担が大きくなります。
食事内容やおやつの量を見直しながら体重管理を行いましょう。
ご自宅で観察をする
心臓病の進行になるべく早く気がつくために、飼い主様の日頃の観察も非常に重要です。
心臓病が進行すると、心臓が大きくなることで咳が出たり、酸素欠乏の状態が進み呼吸が荒くなることがあります。
このような状態に早く気がついたら、定期的なチェックを待たずに獣医師に相談するようにしましょう。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
心雑音は病気そのものではなく、心臓や血液の流れに異常がある可能性を示すサインです。
中には機能性心雑音のように病気ではないものもありますが、僧帽弁閉鎖不全症などの心疾患が隠れていることもあります。
心雑音を指摘された場合は、心エコー検査などを受けて原因を正しく把握することが大切です。
当院では、犬の循環器疾患について専門的な知識と豊富な経験を持つ獣医師が心臓病の犬の治療に当たっています。
愛犬の心雑音についてご不安なことがありましたら、ぜひ当院までご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q.犬に心雑音がある場合はすぐに治療が必要ですか?
A.犬の心雑音を指摘されても、すぐに治療が必要とは限りません。
心雑音だけでは病気の種類や進行度は分からないため、心エコー検査や心電図検査などで詳しく評価することが大切です。
Q.犬に心雑音がある場合にほかの症状がないことはありますか?
A.犬の心雑音があってもそれ以外は無症状であることは珍しくありません。
しかし、心臓病が進行していても症状が出ていない場合があるため、定期的な検査を受けながら経過を確認しましょう。
Q.犬の心雑音を指摘された場合は自宅でどのようなことに注意すればよいですか?
A.犬の心雑音を指摘された場合は、自宅では咳や呼吸の変化がないか日頃から観察することが大切です。
また、無理な運動や興奮を避け、適正体重を維持できるよう管理してあげましょう。
市川市南八幡の動物病院
あいす動物病院















































