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犬の僧帽弁閉鎖不全症の食事で気をつけることは?|心臓にやさしいフードの選び方
犬の僧帽弁閉鎖不全症の食事で気をつけることは?|心臓にやさしいフードの選び方

「僧帽弁閉鎖不全症の治療中だけど、どんなごはんをあげたらいい?」
「心臓病用のフードって必要?」
「塩分はやっぱり控えた方がいいの?」
犬の僧帽弁閉鎖不全症と診断されたとき、多くの飼い主さんが気になるのが食事の管理です。
薬や検査と違い、毎日のごはんは飼い主さんが直接コントロールするもの。
だからこそ、少しでも心臓に負担のかからない食事を選びたいですよね。
今回は、僧帽弁閉鎖不全症の犬に適した食事内容やフード選びのポイントについて解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の食事管理に役立ててください。
僧帽弁閉鎖不全症における食事管理の目的
心臓病の治療において、食事は補助的な役割ではあります。
もちろんメインの治療は内服薬などで行っていきます。
僧帽弁閉鎖不全症の内科治療についてはこちらの記事もご覧ください。
犬の僧帽弁閉鎖不全症の内科治療とは?|薬で進行を抑える心臓病ケア
そのような中でも食事管理は以下のような点で重要です。
- 心臓や腎臓への負担を減らす
- むくみや高血圧を抑える
- 筋肉量や体力を維持する
- 栄養バランスを保ちながら、薬の効果を引き出す
とくに薬で利尿が進んでいる子では、電解質(カリウム・ナトリウム)などの管理が大切になります。

気をつけたい栄養素とポイント
僧帽弁閉鎖不全症の犬には、いくつかの栄養バランスに注意することが推奨されます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ナトリウム(塩分)の制限
ナトリウムの多い食事は血圧を上げ、心臓への負担を増やします。
市販のおやつや人の食べ物には多くのナトリウムが含まれていることがあります。
人の食べ物はなるべく与えず、おやつも与えすぎには注意しましょう。
リンやマグネシウムの調整
心臓病によって血流が不安定になると腎臓への血流も低下し、腎機能が落ちることがあります。
リンの過剰摂取は腎臓への負担となることがあり、心臓病を抱える犬では注意が必要です。
また、マグネシウムも電解質バランスに関係し、不整脈のリスクに影響を与える可能性があります。
十分なタンパク質
心臓病の進行とともに筋力や体力が低下することがあります。タンパク質は筋力や体力をつけるのに役に立ちます。
良質なタンパク質を適切に摂ることが大切です。
オメガ3脂肪酸の活用
EPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸と呼ばれる栄養素は心臓の炎症や不整脈のリスクを抑える可能性があります。
オメガ3脂肪酸はサプリや心臓病用の療法食に含まれていることがあるので確認してみましょう。
体重管理
栄養素ではありませんが、太りすぎは心臓にとって大きな負担になります。
適正体重を維持するためのカロリー調整も重要です。
心臓病用の療法食は必要?
犬のご飯の中には心臓病用の療法食があります。
獣医師から指示があった場合は、心臓病用の療法食が役立つケースがあります。
心臓病用の療法食は以下のような特徴をもっています。
- ナトリウムを制限
- リンやマグネシウムなどのバランスを調整
- 心臓に必要な栄養素(タウリン、L-カルニチン、抗酸化成分など)を配合
心臓用の療法食はすべての症例に必須というわけではありません。
病状や他の疾患とのバランスを見て判断されます。
療法食は必ず獣医師に判断を仰いで使用するようにしましょう。

手作りごはんでも大丈夫?
僧帽弁閉鎖不全症の犬のために手作り食を希望するという方もいらっしゃると思います。
手作り食で食事管理する場合は、獣医師の指導のもとで栄養バランスを考えながら行う必要があります。
手作り食はナトリウムやリンなどの量を把握しにくく、長期的には栄養の偏りが出る可能性があるため、慎重な管理が必要です。
市販の総合栄養食と組み合わせたり、専門の栄養士が監修するレシピを活用する方法もあります。
どのような手作りごはんで使っていくかはよく獣医師と相談しましょう。
食欲が落ちているときは?
僧帽弁閉鎖不全症が進行している犬では、食欲が落ちたり、食べムラが出ることもあります。
食欲が落ちている場合は、以下のような工夫が役立ちます。
- 香りの強いフードを選ぶ
- ぬるま湯でふやかす・電子レンジで温める
- 少量ずつ回数を分けて与える
食欲低下が続くと、体力低下や薬の服用にも影響するため、早めの対処が大切です。
僧帽弁閉鎖不全症と食欲不振に関してはこちらの記事もご覧ください。
犬の僧帽弁閉鎖不全症で食欲不振になるのはなぜ?|原因と対策を解説
まとめ
僧帽弁閉鎖不全症の治療では、薬だけでなく日々の食事の工夫も大きなサポートになります。
ナトリウムの制限や適切な栄養素の管理を通じて、愛犬の心臓にかかる負担を少しでも軽くしてあげましょう。
あいす動物病院では、心臓病に配慮した食事や療法食のご相談にも対応しています。
フード選びや食欲の管理について不安がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 僧帽弁閉鎖不全症の犬に塩分はやっぱり控えた方がいいですか?
A. ナトリウム(塩分)の多い食事は血圧を上げ、心臓に負担をかけるため、できるだけ控えた方が良いです。
人の食べ物や市販のおやつには塩分が多く含まれていることがあるため、与えるのは控えるようにしましょう。
Q2. 心臓病用の療法食は必ず必要ですか?
A. 必ずしもすべての犬に必要というわけではありません。
心臓病用の療法食はナトリウムやリンの調整、心臓に有用な成分の配合などが工夫されています。
使用するかどうかは病状や他の疾患との兼ね合いを見て獣医師が判断していきます。
Q3. 手作り食でも管理できますか?
A. 手作り食も可能ですが、ナトリウムやリンなどの栄養バランスを適切に保つには専門的な知識が必要です。
偏りが出やすいため、獣医師や専門の栄養士の指導のもとで行うことをおすすめします。
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