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犬の僧帽弁閉鎖不全症の手術後はどうなる?|術後の経過と生活での注意点
犬の僧帽弁閉鎖不全症の手術後はどうなる?|術後の経過と生活での注意点

犬の僧帽弁閉鎖不全症では治療に手術を行う場合があります。
手術を受けられた方や、これから受ける可能性がある方の中には
「僧帽弁閉鎖不全症の手術を受けたけど、これで完治するの?」
「手術後はどれくらいで元気になるの?」
「退院後、家で気をつけることはある?」
といった不安を感じる飼い主様もいらっしゃると思います。
僧帽弁閉鎖不全症に対する外科手術は、術後の経過やケアも非常に重要です。
今回は、犬の僧帽弁閉鎖不全症の手術後の過ごし方や注意点、治療効果の目安などについて解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の心臓の手術に対する知識を深めてください。

僧帽弁閉鎖不全症の手術とは?
犬の僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の弁がうまく閉じずに血液が逆流してしまう病気です。
重度になると内科治療では限界があり、外科的に弁を修復する「僧帽弁形成術」などの手術が行われます。
近年は高度な心臓外科を行える施設も増えてきています。
僧帽弁閉鎖不全症の手術は費用や施設、犬の体調などの条件が合えば、完治が目指せる治療方法です。
手術後の入院期間
僧帽弁閉鎖不全症の手術後は、入院が必要になります。
入院期間は術後の合併症の有無や回復状況によりますが、1〜2週間程度必要です。
手術翌日からモニターで心拍や呼吸、出血の有無を慎重にチェックしながら入院の管理を行います。
食欲や元気が戻り、検査で安定していれば退院することが可能です。
術後の自宅ケアで気をつけること
僧帽弁閉鎖不全症の手術を行った場合は、退院後もしばらくは自宅での安静と体調観察が大切です。
激しい運動を避ける
術後は激しい運動は避ける必要があります。
散歩は短時間・ゆっくり歩く程度からスタートしましょう。
急な動きや階段の昇降も控えめに。
体調の変化をよく見る
体調の変化をよく観察するようにしましょう。
咳、呼吸の速さ、食欲、元気の有無に特に注意が必要です。
異変があればすぐに病院へ行ける環境を整えておきましょう。
薬の継続と再診
術後すぐは内科治療と併用して薬を継続する場合があります。
獣医師の指示通りの投薬と再診が重要です。
犬の調子がいいからといって、投薬や通院をやめてしまうのは危険です。
僧帽弁閉鎖不全症の内服治療についてはこちらの記事もご覧ください。
犬の僧帽弁閉鎖不全症の内科治療とは?|薬で進行を抑える心臓病ケア
犬の僧帽弁閉鎖不全症の薬の効果とは?|投薬で変わる症状や生活の質

手術の効果はいつ頃から?
僧帽弁閉鎖不全症の手術直後は麻酔や手術による負担で元気がないこともあります。
しかし、1〜2週間ほどで体調の改善を実感できるケースが多いです。
術後の変化としてよく見られるのは
- 咳や呼吸困難の改善
- 散歩の距離や活動量の増加
- 食欲や元気の回復
- 心臓のサイズや逆流量の改善(検査で確認)
などです。
完全に元通りの生活に戻るまでには、1か月〜数か月のリハビリ期間を想定すると良いでしょう。
手術後も定期的な検診は必要?
僧帽弁閉鎖不全症の手術は完治に近づける治療です。
しかし、手術が終わったといっても経過観察は欠かせません。
病気の再発や他の弁への負担、別の心疾患への移行などが起きる可能性もあります。
必ず定期検査を受けるようにしましょう。
定期検査では以下のような項目をチェックします。
- 心臓の逆流や形の変化(心エコー)
- 血液検査による腎機能やホルモンバランス
- 内服薬の必要性の有無
手術を行う施設によっては、術後の定期検診はかかりつけや近医で行う場合もあります。
場合によっては移動距離の負担などもあるため、手術を行った獣医師と定期検診についてよく相談しておきましょう。
手術後も治療が続く場合がある?
僧帽弁閉鎖不全症の手術の後は、多くの場合しばらくは内科治療も併用されます。
また、完全に弁を修復できなかった場合や高齢・持病があるケースでは、手術後も投薬が必要になることもあります。
手術をすればすべての治療が必ず終了するというわけではなく、僧帽弁閉鎖不全症との上手なつき合い方の一環として手術があるという位置付けです。
まとめ
僧帽弁閉鎖不全症に対する手術は、根本的な改善が期待できる治療法ですが、術後の回復や経過観察がとても重要です。
愛犬が安心して元気な生活を取り戻せるよう、退院後のケアや定期的なチェックを丁寧に行うことが大切です。
あいす動物病院では、手術後のサポートや定期検診の体制も整えています。
手術後の不安やご相談があれば、いつでもお気軽にご連絡ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 僧帽弁閉鎖不全症の手術をすれば完治しますか?
A. 手術によって弁の異常を修復できれば、完治に近づける可能性はあります。
ただし、術後も再発や別の心疾患のリスクがあるため、定期検査と慎重な経過観察が必要です。
Q2. 手術後の生活で気をつけることはありますか?
A. 退院後しばらくは安静を保ち、激しい運動は避けましょう。
また、咳や呼吸の変化、元気や食欲の有無に注意し、異変があればすぐに受診してください。
薬の継続や再診も指示通りに行う必要があります。
Q3. 手術後は薬をやめられますか?
A. 症例によっては手術後も内服治療が継続されることがあります。
完全に弁を修復できなかった場合や高齢犬では、継続投薬が必要なこともあるため、自己判断で中止せず、獣医師の指示に従ってください。
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