あいす動物病院

ブログ|市川市南八幡で動物病院、獣医をお探しの方は【あいす動物病院 Ichikawa CEntral Animal Hospital】まで

home ブログ

犬の僧帽弁閉鎖不全症でお腹が膨れるのはなぜ?|見逃したくない腹部の異変

犬の僧帽弁閉鎖不全症でお腹が膨れるのはなぜ?|見逃したくない腹部の異変

寝転がってまどろむチワワ

「最近、愛犬のお腹が前よりふくらんでる気がする」
「太ったわけじゃないのに、お腹だけ張ってるように見える」
「僧帽弁閉鎖不全症の診断を受けたけど、腹水って関係あるの?」

このような不安を感じたことがある飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
僧帽弁閉鎖不全症は、心臓に負担がかかり、やがて全身の血流や臓器に影響を及ぼす進行性の病気です。
そのなかで、「お腹が膨れる」というサインは、心不全が進行している可能性がある重要な症状のひとつです。

今回は、僧帽弁閉鎖不全症とお腹の膨らみの関係について、獣医療の視点から詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、腹部の変化を見逃さずに対処するための参考にしてください。

ちょっと気になる?ご相談はこちらをタップ!

僧帽弁閉鎖不全症とは?

僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓の左心房と左心室の間にある「僧帽弁」がしっかり閉じなくなることで、血液が逆流してしまう病気です。
逆流が続くと、心臓の構造に変化が起こり、やがて心不全の状態に陥ることがあります。

心不全が進行すると、血液の循環が悪くなり、体内に水分がたまりやすくなります。
その結果として現れるのが、肺水腫(肺に水がたまる)や、腹水(お腹に水がたまる)といった症状です。

 

お腹が膨れる原因とは?

僧帽弁閉鎖不全症によるお腹の膨らみは、主に腹水の貯留が原因です。
腹水とは、腹腔内に異常にたまった体液のことを指します。
通常、腹腔内にもわずかに液体は存在します。
しかし、心不全やその他の病気が原因で体液が過剰にたまると、お腹がふくらんで見えるようになります。

 

なぜ心臓病で腹水がたまるの?

心臓の病気なのにお腹に水が溜まると聞くと不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
心臓のポンプ機能が落ちると、血液の流れが滞り、血管内の圧力が高くなります。
この状態が続くと、血液中の水分が血管の外にしみ出しやすくなり、お腹の中に水分が漏れ出てしまう=腹水がたまるという現象が起こります。

とくに

  • 僧帽弁閉鎖不全症が進行して右心にも影響が出ている場合
  • 肺高血圧症を併発している場合

などでは、全身の循環不全が引き金となり、腹水がたまりやすくなることがあります。

飼い主にお腹を撫でられるトイプードル

どんなときに気づく?腹水のサイン

腹水がたまっているときには、以下のような変化が見られます。

  • お腹全体がふくらんでいる
  • 触ると張りがある・やや冷たい感じがする
  • 呼吸が浅く速くなる
  • 動くのを嫌がる、伏せの姿勢をとりづらそうにする
  • 食欲が落ちる、元気がない

こうしたサインが見られたときは、腹水がたまっている可能性があります。
僧帽弁閉鎖不全症が悪化している可能性もあるので、すぐに動物病院で診察を受けることが大切です。

 

腹水がたまっているときの検査と治療

腹水の原因を調べるためには、以下のような検査が行われます。

  • 胸部・腹部のレントゲン検査
  • 腹部超音波検査(エコー)
  • 心臓超音波検査(僧帽弁の状態や心拡大の確認)
  • 血液検査(心臓や腎臓の状態評価)

必要に応じて、腹水の採取を行い、性状や成分を確認することもあります。

僧帽弁閉鎖不全症による腹水の治療の基本は、心不全に対する内科的管理です。
具体的には以下のような対応がとられます。

  • 利尿薬で腹水の排出を促す
  • 心臓の負担を減らす薬(ピモベンダンやACE阻害薬など)を継続・調整
  • 必要に応じて腹水を抜く処置(ただし一時的な効果)

何度も腹水を繰り返す場合は、治療内容の見直しが必要になることもあります。
腹水は犬にとって苦しい症状です。
なるべく楽になるような治療を行えるように、獣医師とよく相談していきましょう。

 

早期発見・早期対応が重要です

僧帽弁閉鎖不全症で見られるお腹の膨らみは、肥満や食べすぎとは違う病的な膨張であることがあります。
僧帽弁閉鎖不全症の診断を受けている犬で、お腹が膨れていると感じたら腹水の有無を早めにチェックしましょう。
心不全の進行にいち早く気づくことが大切です。

また、腹水があることで食欲が落ちたり、呼吸がしづらくなったりと、QOL(生活の質)にも大きな影響が出ることがあります。
犬が快適に日常を過ごせるためにも、なるべく早く診察を受けるようにしましょう。

ベッドの上で飼い主に撫でられるチワワ

まとめ

犬の僧帽弁閉鎖不全症が進行すると、お腹に腹水がたまり、見た目にも膨らんで見えるようになることがあります。
この変化は心不全が進行しているサインの可能性があるため、できるだけ早く検査と治療を受けることが重要です。

当院では、僧帽弁閉鎖不全症にともなう腹水や呼吸の異変などについても、状態に合わせた丁寧な管理を行っています。
愛犬のお腹の膨らみや元気の低下が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

よくあるご質問(Q&A)

 

Q1. 犬の僧帽弁閉鎖不全症でお腹が膨れるのはなぜですか?

犬の僧帽弁閉鎖不全症が進行すると、心不全によって腹水がたまり、お腹が膨れて見えることがあります。
心臓のポンプ機能が低下し、血管の外に水分がしみ出すことで腹水が生じます。

 

Q2. 犬のお腹が膨れて見えるとき、すぐに病院に行くべきですか?

犬のお腹が急に膨れてきた場合、腹水や心不全の進行が疑われるため早めの受診がとても大切です。
放置すると呼吸が苦しくなるなど、状態が急変することがあります。

 

Q3. 犬の僧帽弁閉鎖不全症による腹水は治療で良くなりますか?

犬の腹水は、利尿薬や心臓の負担を減らす内服治療によって軽減できることがあります。
ただし再発することもあるため、定期的な通院と治療の継続が重要です。

ちょっと気になる?ご相談はこちらをタップ!

市川市南八幡の動物病院
あいす動物病院

 


ウェブ予約LINEで簡単問診
電話をかける電話をかけるWEB予約WEB予約LINELINEで問診