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犬の肺高血圧症の原因と症状|フィラリア予防の重要性を解説
犬の肺高血圧症の原因と症状|フィラリア予防の重要性を解説

「フィラリア予防ってどうして大切なの?」
「フィラリアと肺高血圧症はどのように関係してるの?」
「フィラリア予防しないとどうなるの?」
以上のようなことが気になる飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、フィラリア感染は肺高血圧症という心臓に負担をかける病気の原因になることがあります。
そして肺高血圧症は、進行すると命に関わることもある病気です。
ただし、フィラリアによる肺高血圧症は、予防で防げる心臓病のひとつです。
この記事では、
- フィラリアと肺高血圧症の関係
- どのような症状が出るのか
- なぜ予防が重要なのか
をわかりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、犬の肺高血圧症とフィラリア予防の関係の知見を深めてください。
フィラリア症とはどんな病気?
フィラリア症は、蚊を介して感染する寄生虫の病気です。
体内に入ったフィラリアの幼虫は、時間をかけて成長しながら心臓や肺の血管へ移動していきます。
ここで問題になるのは、気づかないうちに進行することが多い点です。
- 初期はほとんど症状がない
- 気づいたときには進行している
- 治療が難しくなることがある
このような特徴があるため、フィラリア症は「予防が前提」の病気とされています。
犬の肺高血圧症とは?
肺高血圧症とは、心臓から肺へ血液を送る肺動脈という太い血管の血圧が高くなる病気です。
血管の内側が狭くなったり、詰まったりすると、心臓は強い力で血液を送り出そうとするため心臓に負担がかかります。
この状態が続くと、最終的に心不全を起こすこともあります。
原因
肺高血圧症の原因はさまざまですが、
- フィラリア症
- 慢性の心臓病
- 肺疾患
- 先天性心疾患
などが挙げられます。
肺高血圧症の原因の中でも、フィラリア症は唯一予防が可能です。
症状
肺高血圧症は初期にはほとんど症状がありません。
気づいたときには症状が進行していることもあるため、注意が必要です。
進行していくと、
- 元気・食欲の低下
- 咳
- 運動を嫌がる
- 呼吸の早さ
などの症状が現れます。
重症になると、失神や突然死のリスクがあります。
肺高血圧症は命に関わる病気です。
早めに治療を行うことで突然死のリスクを下げられる可能性があります。
気になる症状があれば早めに動物病院を受診しましょう。

フィラリア症と肺高血圧症の関係
では、フィラリア症になることで、なぜ肺高血圧症を引き起こすのでしょうか?
フィラリアが肺動脈に寄生すると、血管の内側が傷つきます。
さらに、寄生虫やその死骸が血管を塞ぐことで、血液の流れが悪くなります。
その結果、肺の血管に強い圧がかかり、肺高血圧症が起こるという流れです。
フィラリア症がここまで進行すると、単なる寄生虫の問題ではなく、心臓の病気へと変わっていきます。
とくに肺高血圧症が進行すると右心不全となり、命に関わることもあるため注意が必要です。
フィラリアによる肺高血圧症の治療
犬の肺高血圧症の治療は、原因の治療と肺動脈圧を下げる治療に分けられます。
治療法は原因によってさまざまですが、原因の治療を行うことが最も重要です。
そのためフィラリア症によって発症した場合は、フィラリア症の治療を行います。
フィラリア症の治療は感染の程度や犬の状態によってさまざまです。
軽度の感染ではフィラリアの成虫や幼虫を薬で駆除します。
しかし、急に大量のフィラリアを駆除すると、死骸が血管を詰まらせて命に関わることがあるため慎重な治療が必要です。
重度の感染では心臓や肺動脈に寄生している成虫を取り除く手術が必要になることもあります。
また、肺動脈圧を下げるために症状や重症度に応じて、
- 利尿薬
- 血管拡張薬
- 酸素吸入
などが用いられることがあります。
上記のような治療を行うことで肺動脈圧を下げ、心臓への負担を減らします。
肺高血圧症は一度発症すると、完治が難しく継続的な治療と定期的な検査が大切です。
症状の進行を抑え、犬ができるだけ快適に過ごせるようにサポートしてあげましょう。
フィラリア予防の重要性
フィラリア症は治療できないわけではありません。
しかし、治療には上記のようなリスクを伴います。
つまり、感染してから治すより、感染させない予防を行う方がはるかに安全なのです。
フィラリア症は予防薬を正しく使うことでほぼ100%防ぐことができます。
毎月予防薬を使うことで体内に入ったフィラリアの幼虫を駆除し、フィラリア症を予防することが重要ですね。
ただし、既にフィラリアに感染している場合、フィラリアの予防薬のみを使用すると危険なことがあります。
そのため、フィラリア予防を開始する前には血液検査によって、フィラリアに感染していないことを確認する必要があります。
また、飲み忘れがあると感染リスクが高まってしまうため、予防期間は毎月欠かさず予防することが重要です。
フィラリア予防の薬にはさまざまなタイプがあるので、どれを使うかは獣医師とよく相談して決めましょう。

まとめ
犬の肺高血圧症の原因はさまざまです。
その中でも唯一、フィラリア症による肺高血圧症は予防が可能です。
フィラリア症の予防は肺高血圧症だけでなく、心臓や全身の健康を守るためにも欠かせないケアです。
フィラリアの予防薬を正しく使うことでフィラリア症を予防しましょう。
当院では、循環器の治療に力を入れております。
フィラリア感染はもちろん、フィラリア予防薬の使い方に不安がある場合などもお気軽にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 犬の肺高血圧症はフィラリアが原因になることがありますか?
犬の肺高血圧症は、フィラリア症が原因となって発症することがあります。
フィラリアの成虫が肺動脈に寄生して血管を傷つけることで、肺動脈の圧が上昇し、心臓に大きな負担がかかることで肺高血圧症を引き起こします。
Q2. フィラリア予防をしないと犬はどうなりますか?
フィラリア予防をせずに犬がフィラリアに感染すると、肺高血圧症や右心不全を引き起こすことがあります。
重症化すると突然死のリスクもあるため、フィラリアの予防をしないことは非常に危険です。
Q3. 犬のフィラリア予防はなぜ毎月必要なのですか?
犬のフィラリア予防は、体内に侵入した幼虫を毎月確実に駆除することで感染を防ぐ仕組みです。
飲み忘れがあると感染のリスクが高まってしまうため、予防期間中は毎月欠かさず続けることが大切です。
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