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小型犬に多い僧帽弁閉鎖不全症とは?|小型犬特有のリスクを解説
小型犬に多い僧帽弁閉鎖不全症とは?|小型犬特有のリスクを解説
「小型犬は心臓病になりやすいと聞いたことがある」
「うちの犬種も僧帽弁閉鎖不全症になりやすい?」
「年をとったら必ず発症するの?」
このような不安を感じたことはありませんか?
僧帽弁閉鎖不全症は、小型犬でとくに多くみられる代表的な心臓病です。
初期はほとんど症状が出ないため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。
小型犬では「症状がなくても心臓病が進んでいる」ことがあるため、定期的な心臓チェックがとても重要です。
この記事では、なぜ小型犬に僧帽弁閉鎖不全症が多いのか、注意したい犬種や症状、早期発見のポイントまで詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の心臓病に備えてください。
小型犬とは?どこからが小型犬?
一般的に、小型犬とは体重10kg未満の犬を指します。
具体的には
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- チワワ
- マルチーズ
- ポメラニアン
- シーズー
- ミニチュア・ダックスフンド
などの犬種です。
小型犬は体のサイズが小さいため、心臓や弁にかかる力のバランスが大型犬とは異なります。
その特徴が、心臓病の発症しやすさにつながっています。
小型犬は咳をする病気が多い?心臓病との関係
小型犬は咳をする病気が多いことをご存知ですか?
小型犬の咳の原因としては、以下のような病気が考えられます。
- 気管虚脱
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 慢性気管支炎
咳が出ていると「肺や気管の病気」と考えがちですよね。
実は僧帽弁閉鎖不全症も進行すると、肺に負担がかかり、咳が出やすくなります。
小型犬で咳が増えた場合は単なる気管の問題ではなく、心臓病の可能性も考えて検査を受けることが大切です。

小型犬に多い僧帽弁閉鎖不全症とは?
僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁が正常に閉じなくなる病気です。
弁がうまく閉じないと心臓の血液が逆流してしまいます。
血液の逆流が続くと心臓に負担がかかり、心臓が徐々に大きくなっていきます。
僧帽弁閉鎖不全症は初期のうちは無症状なことも多いですが、長期的に進行する病気です。
進行すると心不全を引き起こし、呼吸困難などの重篤な症状を引き起こす可能性があります。
早期発見・早期治療がとても重要です。
僧帽弁閉鎖不全症の初期症状についてはこちらの記事もご覧ください。
犬の僧帽弁閉鎖不全症の初期症状とは?|疲れやすいのは要注意?
僧帽弁閉鎖不全症の好発犬種
僧帽弁閉鎖不全症は、小型犬に多いことが知られています。
とくに以下の犬種は発症リスクが高いため、定期的な健康診断がおすすめです。
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- チワワ
- マルチーズ
- ポメラニアン
- トイ・プードル
- ミニチュア・シュナウザー
- ヨークシャー・テリア
小型犬は加齢とともに発症率が高くなり、とくに10歳以上の犬では約60%が発症するとも言われています。
僧帽弁閉鎖不全症は大型犬でも発症の可能性はありますが、小型犬の方がより発症頻度・重症化リスクともに高い病気です。
小型犬に僧帽弁閉鎖不全症が多いのはなぜ?
小型犬に僧帽弁閉鎖不全症が多い理由はいくつかあります。
それぞれ解説していきましょう。
心臓の構造的な特徴
小型犬は心臓そのものが小さく、僧帽弁にかかる負担が相対的に大きくなりやすいと考えられています。
その結果、加齢とともに弁の変性が起こりやすく、弁が正常に閉じなくなる確率が高くなるのですね。
遺伝的な要因
小型犬に僧帽弁閉鎖不全症が多い理由には遺伝的な要因も絡んでいます。
とくにキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは遺伝的に若い年齢から僧帽弁閉鎖不全症を発症しやすいことが知られています。
トイ・プードルやチワワなども、遺伝的にこの病気になりやすい傾向です。
加齢による影響
心臓の弁は年齢を重ねることで劣化が進みやすくなります。
小型犬は大型犬と比べると寿命が長いことが多いです。
寿命が長い分、年齢とともにどうしても弁の劣化が進むため、高齢の小型犬ほど僧帽弁閉鎖不全症になりやすいというわけですね。
小型犬だからといって、高齢になると必ず発症するわけではありません。
ただし、年齢とともに発症リスクは確実に高くなるため注意が必要です。

僧帽弁閉鎖不全症の治療法
僧帽弁閉鎖不全症は進行性の病気なため、治療は病期(ステージ)に応じて異なります。
ステージが軽度の場合には、治療をせずに経過観察を行うことが多いです。
治療が必要なステージになった場合には、心臓の負担を軽減する薬の投与や、塩分を控えたフードなどを使った食餌管理を行っていきます。
ステージが進行するにつれて
- 強心薬や利尿剤などの使用
- 酸素療法を行う
など、治療を強化しながら、生活の質をあげるための緩和ケアに移行していくこともあります。
詳しい犬の僧帽弁閉鎖不全症のステージと治療についてはこちらの記事をご覧ください
犬の僧帽弁閉鎖不全症のステージとは?|進行度ごとの症状や治療法を解説
まとめ
僧帽弁閉鎖不全症は、とくに小型犬に多い心臓病であり、進行すると心不全を引き起こすことがあります。
初期のうちは無症状のため、早期発見をするためにも、小型犬では定期検診が重要です。
小型犬を飼われている飼い主様は、定期的な検診を受け、早めの治療を心がけましょう。
当院では僧帽弁閉鎖不全症の治療だけではなく、健康診断での心臓の検査も実施しています。
気になる症状がある場合は、当院へご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 小型犬に僧帽弁閉鎖不全症が多いのはなぜですか?
A. 小型犬は心臓が小さい分、弁への負担が相対的に大きく、加齢とともに弁の変性が起こりやすいとされています。
また、遺伝的要因や寿命の長さによっても発症リスクが高くなります。
Q2. 小型犬で咳が出る場合、心臓病が関係していることはありますか?
A.小型犬の咳の原因には気管支や肺の病気だけではなく、心臓病が関係していることがあります。
僧帽弁閉鎖不全症でも肺に負担がかかり、咳が出るため注意が必要です。
とくに高齢の小型犬では心臓病の可能性も考慮すべきです。
Q3. 小型犬の僧帽弁閉鎖不全症は予防できますか?
A. 完全な予防は難しいです。
ただし、定期的な心臓検診により早期発見が可能です。
特に好発犬種では年1回以上の健診がおすすめです。
早期に治療を始めることで進行を抑え、生活の質を保つことができます。
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