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犬の乳腺腫瘍に抗がん剤は必要?抗がん剤治療を検討するケースと注意点を解説

「犬の乳腺にしこりが見つかり乳腺腫瘍かもしれないと言われた」
「乳腺腫瘍の手術をしたけれど抗がん剤も必要なのか不安」
「犬の乳腺腫瘍に抗がん剤を使うと副作用が強く出るのではないか心配」
このようなことを経験したことはありませんか?
犬の乳腺腫瘍は、腫瘍の進行度や体調によって治療方針が大きく変わる疾患です。
手術だけで治療を終えられる場合もあれば、再発や転移のリスクを考えて抗がん剤治療を検討するケースもあります。
この記事では、犬の乳腺腫瘍で抗がん剤を使うケースや、抗がん剤治療を受ける際に知っておきたい注意点について分かりやすく解説します。
最後まで読んで、愛犬に合った治療を考えるための参考にしてください。
犬の乳腺腫瘍とは
犬の乳腺腫瘍とは、胸からお腹にかけて並んでいる乳腺に発生する腫瘍です。
犬の乳腺腫瘍は特に避妊手術を受けていない中高齢のメス犬で多くみられます。
犬の乳腺腫瘍には良性と悪性があり、見た目や触った感触だけで判断することは困難です。
乳腺腫瘍を切除したあとに病理組織検査を行い、どのような特徴を持つ腫瘍なのかを詳しく調べることが重要になります。
悪性の乳腺腫瘍では、周囲の組織へ広がったり、リンパ節や肺などへ転移したりする可能性があります。
しこりが小さい場合は「まだ小さいから大丈夫だろう」と考えてしまうかもしれませんが、大きさだけでは良性か悪性かを判断できません。
犬の乳腺にしこりを見つけた場合には、早めに動物病院を受診して状態を確認してもらいましょう。
どんな時に犬の乳腺腫瘍で抗がん剤を使うの?
犬の乳腺腫瘍の治療は基本的には外科手術です。
抗がん剤治療が検討されることもありますが、すべての犬に抗がん剤治療を行うわけではありません。
犬の乳腺腫瘍に抗がん剤治療を検討する代表的な例は次のようなケースです。
- 悪性度が高い
- 転移が確認されている
- 手術をしても腫瘍細胞が取りきれない
以下に詳しく説明していきましょう。
悪性度が高い
犬の乳腺腫瘍では、手術で腫瘍を切除したあとに切除した組織を病理組織検査へ提出されます。
病理組織検査は、悪性かどうかだけではなく、腫瘍細胞の特徴などを詳しく調べることができる検査です。
悪性度が高い乳腺腫瘍では、手術で目に見える腫瘍を取り除いても、再発や転移が起こるリスクが残る可能性があります。
乳腺腫瘍の再発や転移のリスクがある場合、手術後の補助療法として抗がん剤治療を検討することがあります。
病理組織検査の結果をもとに、治療によるメリットと負担を考えて判断することが大切です。
転移が確認されている
犬の悪性の乳腺腫瘍は、リンパ節や肺などへ転移することがある腫瘍です。
すでに転移が起こっている場合には、手術だけですべての腫瘍細胞を取り除くことは難しいでしょう。
そのため、全身に作用する抗がん剤による治療が選択肢になることがあります。
抗がん剤を使用する場合は乳腺腫瘍が転移した場所や犬の体調などを考慮しながら治療方針が決められます。
手術をしても腫瘍細胞が取りきれない
病理組織検査で確認する項目の一つが、腫瘍を十分な範囲で切除できているかどうかです。
切除した組織の端まで腫瘍細胞がみられる場合には、体に腫瘍細胞が残っている可能性があります。
再手術ができるかどうかを検討するとともに、乳腺腫瘍のステージや犬の体調などに応じて追加で抗がん剤治療も検討されます。
抗がん剤が適しているかについても、病理組織検査の結果を含めて総合的な判断が必要です。

犬の乳腺腫瘍に対する抗がん剤治療の注意点
「抗がん剤と聞くと副作用が怖い」と感じる飼い主様も多いのではないでしょうか。
犬の乳腺腫瘍への抗がん剤治療では、腫瘍への効果だけでなく、治療中の生活の質を保つことも大切にしながら投与量や治療間隔を決めていきます。
主な抗がん剤治療の注意点には、次のような点があります。
- 消化器症状などの副作用が出ることがある
- 白血球などの血球が減少することがある
- 定期的な診察や血液検査が必要になる
- すべての乳腺腫瘍で十分な効果が得られるとは限らない
抗がん剤治療は、食欲の低下や嘔吐などの副作用がみられることもある治療です。
骨髄の働きが一時的に抑えられて白血球が減少し、感染症への注意が必要になる場合もあります。
治療前や治療中には診察や血液検査などを行い、安全に抗がん剤治療を続けられる状態か確認することが大切です。
「副作用が心配だから抗がん剤は受けないほうがよいのでは」と迷われることもあるでしょう。
犬の乳腺腫瘍に対する抗がん剤治療で大切なのは、期待できる効果や副作用だけでなく、持病や生活の質などを含めて治療方針を決めることです。

まとめ
犬の乳腺腫瘍には良性と悪性があり、悪性の場合には再発や転移に注意が必要です。
犬の乳腺腫瘍の治療は外科手術が中心ですが、すべての犬が手術だけで治療を終えられるわけではありません。
悪性度が高い場合や転移がみられる場合などには、抗がん剤による治療を検討することがあります。
病理組織検査や画像検査などの結果を詳しく確認し、その犬にとって抗がん剤治療を行うメリットがどの程度あるのかを考えることが重要です。
犬の乳腺腫瘍の治療では、腫瘍そのものだけでなく、体力や普段の生活なども含めた総合的な判断が求められます。
犬の乳腺のしこりに気づいたときや、手術後に抗がん剤が必要なのか迷っているときには、動物病院で相談しましょう。
当院では犬の乳腺腫瘍に限らず、豊富な腫瘍疾患の治療実績があります。
犬の乳腺腫瘍や抗がん剤治療について不安なことがあれば、当院までお気軽にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q.犬の乳腺腫瘍は手術後に必ず抗がん剤治療が必要ですか?
A.犬の乳腺腫瘍では、手術後に必ず抗がん剤治療が必要になるわけではありません。
病理組織検査の結果や転移の有無などから再発・転移のリスクを評価し、抗がん剤治療を追加するか検討します。
Q.犬の乳腺腫瘍ではどのような場合に抗がん剤治療を検討しますか?
A.犬の乳腺腫瘍では、悪性度が高い場合やリンパ節・肺などへの転移が確認された場合などに抗がん剤治療を検討します。
手術で腫瘍細胞を十分に取りきれなかった可能性がある場合にも、追加治療の選択肢になることがあります。
Q.犬の乳腺腫瘍の抗がん剤治療ではどのような副作用に注意が必要ですか?
A.犬の抗がん剤治療では、食欲低下や嘔吐などの消化器症状、白血球の減少などがみられることがあります。
治療中は定期的に診察や血液検査を受け、愛犬の体調を確認しながら治療を続けることが大切です。
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