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犬の僧帽弁閉鎖不全症で出やすい夜の症状とは?夜間救急受診の目安と自宅でできること

犬の僧帽弁閉鎖不全症で出やすい夜の症状とは?夜間救急受診の目安と自宅でできること

飼い主に手を添えられる犬

「愛犬が僧帽弁閉鎖不全症と言われたので、今後の夜の症状が心配」
「夜になると咳が増えてきたので不安」
「救急に行くべきか判断に迷っている」
このようなお悩みをお持ちの飼い主様も多いのではないでしょうか。
犬の僧帽弁閉鎖不全症では、夜間に目立つ咳や呼吸の変化が、飼い主様の不安の大きな原因になりやすいです。

本記事では、僧帽弁閉鎖不全症で出やすい夜の症状の種類と、救急受診の目安、自宅でできる工夫について、分かりやすくお伝えします。
最後までお読みいただくことで、夜の症状に対する不安を少しでも和らげていただければ幸いです。

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犬の僧帽弁閉鎖不全症で出やすい夜の症状一覧

犬の僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の弁という蓋がしっかり閉じなくなり、血液が逆流してしまう病気です。
特に小型犬や高齢の犬で多く、進行すると心臓や肺に負担がかかり、さまざまな症状が出てきます。
夜になると症状が目立つと感じる飼い主様は少なくありません。
ここでは、犬の僧帽弁閉鎖不全症で実際に見られやすい夜の症状のうち、代表的なものをご紹介します。

夜になると増える乾いた咳、むせるような咳

犬の僧帽弁閉鎖不全症でよく見られるのが、

  • 「コンコン」という乾いた咳
  • 「ケホッ」とむせるような咳

です。
特に、

  • 寝る前に横になったとき
  • 夜中に寝返りを打ったあと
  • 明け方など、静かな時間帯

というタイミングで気づかれることが多いです。

咳が出る理由として、

  • 心臓から送り出される血液の流れが乱れる
  • 肺の血管に負担がかかる
  • 気道まわりが刺激されやすくなる

ことが挙げられます。
また、夜は部屋が静かになるため、昼間は気づかなかった軽い咳でも、余計に目立って聞こえやすくなります。

クッションに顎を乗せて寝る犬

安静にしていても速く浅い呼吸になる

夜、犬の呼吸の速さや浅さが気になることがあります。
例えば、

  • 眠っているのに胸やお腹の動きがいつもより速い
  • 口は閉じているが、息づかいが浅くて落ち着かない
  • 横になっていられず、すぐに起き上がって座り直す

という様子です。
僧帽弁閉鎖不全症が進行してくると、心臓から十分な血液を送り出す力が落ち、肺の血管に血液がたまりやすくなります。
その結果、肺が水っぽい状態に近づき、呼吸がしにくくなってしまうことがあります。

舌や歯ぐきが紫色になる、ふらつきや失神が見られる症状

より重い状態になると、夜間に

  • 舌や歯ぐきの色が、紫がかった色や灰色っぽく見える
  • 立ち上がろうとしたときにふらつく
  • 急に力が抜けるように倒れる(失神のように見える)

というような症状が見られることがあります。
これらは、心臓がうまく血液を送り出せないことで、脳や筋肉が一時的に酸素不足になり、体全体に十分な酸素が行き渡っていない可能性があるサインです。

動物病院の待合室

こんな夜の症状は要注意!すぐ受診を検討したいサイン

僧帽弁閉鎖不全症の愛犬が、夜間すぐに受診した方がよい状態なのかはとても判断が難しいところです。
目安として、次のような症状が見られた場合は、夜間でも受診や電話相談を検討した方がよいと言われています。

  • 安静にしていても呼吸が速い
  • 口を開けてハアハアしている
  • 咳がなかなか止まらない
  • 舌や歯ぐきの色が紫または灰色っぽい
  • ふらつく

といった症状です。
これらは、肺や全身が酸素不足になっている可能性を示すサインです。
あてはまる様子があれば、我慢させず、夜間救急も含めて早めに相談する方が安心です。
一方で、「ときどき咳が出るが、その後は落ち着いて眠れている」などの場合でも、僧帽弁閉鎖不全症がある犬では放置せず、翌日以降にできるだけ早く動物病院に相談しましょう。

 

夜の症状を少しでも楽にするために|自宅でできる工夫

愛犬に僧帽弁閉鎖不全症の夜の症状が出ているとき、飼い主様としては少しでも楽にしてあげたいと感じると思います。
あくまで治療の代わりではありませんが、日常の中で取り入れやすい工夫をご紹介します。

 

寝る姿勢や寝床環境を整える工夫

頭や胸が少し高くなるようにタオルやクッションを入れると、犬は呼吸しやすくなることがあります。
柔らかすぎないベッドと、冷えにくく滑らないマットを用意してあげると安心です。
部屋の温度や湿度も、暑すぎや寒すぎにならないよう穏やかに保つことがおすすめです。

 

夜間の見守りと観察のコツ

飼い主様が夜通し見張る必要はありません。
寝る前と夜中に目が覚めたときなどに、呼吸の速さや咳の有無を軽く確認しておくとよいでしょう。
気になる様子があれば、時間帯と簡単なメモ、もしくは短い動画を残しておくと、診察のときに状態を伝えやすくなります。

 

薬の飲み方・飲み忘れについての基本的な考え方

夜の症状が心配でも、飼い主様の判断で薬の量や回数を変えることは避けましょう。
飲み忘れに気づいたときの対処は薬の種類によって異なるため、普段の診察の際にあらかじめ相談しておくと安心です。
タイマーやお薬カレンダーを使って、無理なく続けられる工夫を取り入れるのもおすすめです。

ベンチに手をかけてこちらを見る犬

まとめ

夜になるとどうしても愛犬の症状が気になり、このままで大丈夫なのかと不安が大きくなることもあると思います。
どのタイミングで受診すべきか迷ってしまうのは自然なことです。
大切なのは、飼い主様だけで抱え込まず、「気になる症状が続く」「愛犬からいつもと違う苦しさを感じる」ときには、早めに動物病院に相談していただくことです。

当院は循環器診療に力を入れております。
愛犬の夜の咳や呼吸の変化、今後の治療や生活でご不安な点があれば、いつでもご相談ください。

 

よくあるご質問(Q&A)

 

Q1. 夜になると咳が増えるのは、僧帽弁閉鎖不全症の悪化ですか?

夜間に咳が増えるのは、僧帽弁閉鎖不全症でみられやすい変化のひとつです。
横になることで肺の血管に負担がかかりやすくなり、咳が出やすくなることがあります。
ただし頻度が増えてきた場合は、早めの受診が安心です。

Q2. 夜に呼吸が速い・浅いと感じた場合、救急に行くべきでしょうか?

安静時でも呼吸が速い、苦しそうにしている、口を開けて呼吸している場合は救急受診を検討する必要があります。
舌の色が紫がかる、ふらつくといった症状があれば緊急性が高い状態です。

Q3. 夜の症状を少しでも楽にするために自宅でできることはありますか?

寝床にタオルを入れて上半身を少し高くする、室温と湿度を整えるなどで呼吸が楽になることがあります。
また、夜間の咳や呼吸の様子を短い動画で記録しておくと、診察時に役立ちます。

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