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猫の肥大型心筋症|多頭飼いのご家庭で気をつけたいことを獣医師が詳しく解説

猫の肥大型心筋症|多頭飼いのご家庭で気をつけたいことを獣医師が詳しく解説

塀の上に並ぶ3匹の猫

猫の肥大型心筋症は、猫の心臓病のなかでも特に多い病気です。
この病気は完治することがないため、治療に加え、日々のご家庭でのケアがとても大切になります。
しかし、猫を多頭飼いされている場合には、日々のケアに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回は猫の肥大型心筋症について、特に多頭飼いのご家庭で気をつけたいことを詳しく解説します。
多頭飼いのご家庭で愛猫が肥大型心筋症である方は、ぜひ最後までお読みいただき、日々のケアにお役立ていただければ幸いです。

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猫の肥大型心筋症とは

猫の肥大型心筋症とは、心臓の左心室の筋肉が分厚くなり、心機能の低下を引き起こす病気です。
心機能が低下すると、

  • 呼吸が苦しくなる
  • 元気・食欲が落ちる

といった症状が見られます。
病気がさらに重症化すると、

  • 肺水腫
  • うっ血性心不全
  • 動脈血栓塞栓症

など命に関わる合併症を起こすこともあるため、注意が必要です。
肥大型心筋症の急激な重症化や合併症の発生を防ぐためには、

  • 適切な投薬をする
  • 定期的に受診する
  • ご家庭でも日頃から猫の様子をよく観察する

といったことがとても大切です。

草むらで寄り添う2匹の猫

多頭飼いのご家庭で気をつけたいこととは? 

猫が肥大型心筋症であるときに、多頭飼いのご家庭で気をつけていただきたいことがいくつかあります。
それぞれについて詳しくご紹介します。

 

薬の管理を徹底する

肥大型心筋症の猫にとって、毎日の投薬はとても大切です。
飼い主様は、猫がきちんと薬を服用できているか確認しましょう。
また、多頭飼いのご家庭では、

  • 猫たちが同じお皿で食事をする
  • 他の猫が食事を横取りする
  • 猫の口からこぼれた薬を他の猫が食べようとする

といったことが起きやすいかもしれません。
上記を防ぐためにも、

  • 食事の皿は1匹ずつ分ける
  • 食べ終わるまでよく観察する
  • 食事するスペースを区切る

などを取り入れていただくのがおすすめです。

 

激しい運動を避ける

肥大型心筋症の猫は心機能が低下しているため、激しい運動をすると心臓へ大きな負荷がかかります。
激しい運動はできるだけ避けるようにしましょう。

特に多頭飼いされている場合には、猫たちが遊びのなかで家中を駆け回ったり、激しいケンカをしてしまったりすることも多いものです。
完全に避けるのは難しい部分もありますが、

  • 間に入って落ち着かせる
  • ヒートアップしやすい若い猫とは部屋を分ける
  • 肥大型心筋症の猫がいる部屋には、アスレチックになるような家具を置かない

などを取り入れていただき、できる限り激しい運動を避けるように心がけましょう。

多頭飼いによるストレスに気をつける

猫はストレスに敏感な動物です。
ストレスを感じると心臓にも負荷がかかるため、できる限りストレスを取り除いてあげたいものですね。

多頭飼いのご家庭では、

  • 他の猫と飼い主さまが遊んでいるとヤキモチを焼く
  • 他の猫との相性が悪く、ケンカしたり怖がって隠れたりする
  • お気に入りの場所を取り合いになる

など、他の猫との関係性によるストレスが掛かりやすくなってしまいます。
愛猫が上記のようなことでストレスを感じている場合には、

  • 他の猫との触れ合いを別の部屋で行う
  • 猫の居住スペースを分ける
  • 食事やトイレの空間も猫ごとに分ける
  • お気に入りになる布団やクッションなどは複数用意する

などストレスを避ける対策を取っていただくのがおすすめです。
肥大型心筋症の猫が安心して過ごせる居場所を作ってあげましょう。

肥大型心筋症の猫の症状の変化に気をつける

肥大型心筋症の猫に症状の変化が見られたら、できるだけ早く動物病院を受診していただくことが大切です。
しかし、多頭飼いされているご家庭では、猫の症状の変化がわかりづらくなってしまうことも多いものです。
日ごろから、肥大型心筋症の猫の様子をよく観察する習慣をつけましょう。

外で寄り添う猫の親子

まとめ

いかがでしたか?
多頭飼いのご家庭で、肥大型心筋症の猫が快適に過ごせるように、ぜひ日々のケアに取り入れてみてくださいね。

当院では循環器治療に力を入れております。
肥大型心筋症の猫の治療や日々のケアについても、さまざまなご提案が可能です。
愛猫が肥大型心筋症と診断された方や、多頭飼いのなかでのケアにお困りの方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

よくあるご質問(Q&A)

Q1. 猫の肥大型心筋症でも、多頭飼いは続けられますか?

猫の肥大型心筋症があっても、多頭飼いを続けること自体は可能です。
ただし、運動量の調整やストレス管理、投薬の管理など、これまで以上に細やかな配慮が必要になります。

Q2. 多頭飼いの家庭で、肥大型心筋症の猫の薬の管理はどのようにすればよいですか?

多頭飼いのご家庭では、投薬対象の猫が確実に薬を飲めているかを確認することが大切です。
食事の場所を分ける、投薬中は別室に移動するなどして、他の猫が誤って薬を口にしないよう注意しましょう。

Q3. 多頭飼いによるストレスは、猫の肥大型心筋症に影響しますか?

猫の肥大型心筋症では、ストレスが心臓の負担を増やし、症状悪化のきっかけになることがあります。
他の猫との相性や生活環境に配慮し、安心して過ごせるスペースを確保してあげることが重要です。

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