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犬の肺高血圧症は運動後が要注意!|見逃し厳禁なサインや対処法を解説

犬の肺高血圧症は運動後が要注意!|見逃し厳禁なサインや対処法を解説

ドッグランで走る犬

「散歩のあとに、いつまでもハアハアと息が荒い気がする」
「ドッグランで走った直後、急にふらついて座り込んでしまった」
このようなことを体験したことがある飼い主さまもいらっしゃるのではないでしょうか?
犬の運動後の異変には肺高血圧症という命に関わる病気が隠れているケースが少なくありません。
ただの疲れだと油断していると、病状が急激に悪化して手遅れになる恐れがあり注意が必要です。

今回は犬の肺高血圧症が運動後にもたらす危険性や特徴的なサインを解説していきます。
この記事を読んで少しでも心当たりを感じた場合は、迷わず動物病院で検査を受けてみてください。

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犬の肺高血圧症とは

犬の肺高血圧症とは、心臓から肺へ血液を送るための肺動脈という血管の圧力が異常に高くなってしまう病態を指します。
健康な状態であれば、血液はスムーズに流れて全身に酸素を届けます。
しかし、肺動脈の圧力が上がるとその流れが妨げられ、心臓に大きな負担がかかってしまうのです。

この病気は単独で発生するよりも、心臓病や肺疾患などの他の疾患に伴って引き起こされる二次性のものが圧倒的に多いのが特徴といえます。

好発犬種としては、チワワやトイ・プードルといった小型犬が挙げられますが、中・大型犬でも発症することがあります。
年齢を重ねるごとに心肺機能は低下するため、シニア期に入った犬は特に注意が必要です。
犬の肺高血圧症は早期発見ができれば投薬治療で進行を遅らせ、生活の質を維持することも十分に可能です。

飼い主の膝に手をかける犬

運動後にみられる肺高血圧症の症状

肺高血圧症を抱える犬にとって、激しい運動は心肺に急激な負荷をかける原因となります。
運動中や運動後に、以下のような症状が見られないか慎重に観察しましょう。

  • 激しいパンティングをする
  • 舌の色が青紫色になる(チアノーゼ)
  • 乾いたような咳が出る

以下に詳しく説明していきます。

 

激しいパンティングをする

犬の呼吸は、散歩から帰ってきて涼しい場所で休めば通常数分から10分程度で落ち着くものです。
しかし肺高血圧症がある犬は効率よく酸素を取り込めません。
そのため15分以上経過しても舌を出して激しくパンティング呼吸をし続けることがあります。
その際、呼吸のたびに喉が鳴るような音が混じる場合も注意が必要です。

 

舌の色が青紫色になる(チアノーゼ)

普段はピンク色の舌や歯茎ですが、運動の負荷によって体内の酸素が不足すると紫色や青白く変色することがあります。
これはチアノーゼと呼ばれる非常に危険な状態で、血液中の酸素濃度が著しく低下している証拠です。
チアノーゼになっている場合はすぐに運動をやめさせる必要があります。
運動をやめて安静にさせても色が戻らないときは、すぐに動物病院へ行きましょう。

 

乾いたような咳が出る

散歩で興奮したあとや、家の中で少し走り回ったあとに、喉に何かが詰まったような乾いた咳をすることがあります。
肺高血圧症により心臓が肥大して気道を圧迫したり、肺への血流が悪化したりすると誘発される症状です。
一度咳が出始めると止まらなくなるケースも多く、体力的な負担となります。

 

症状が見られた時の対処法

愛犬の異変に気づいたとき、まずは飼い主さまが落ち着いて行動することが何より大切です。
迅速かつ適切に以下のような対処を行うことで、愛犬の症状の悪化を防ぎ、呼吸を楽にできる可能性があります。

  • 温度を調整する
  • 首輪やハーネスなどを外す
  • 早急に動物病院へ連絡し、受診する

以下に詳しく説明していきます。

 

温度を調整する

まずは運動をすぐに中止させ、涼しく静かな場所で休ませてあげてください。
体温の上昇は酸素の消費量を増やしてしまうため、冷房を強めるなどの迅速な温度調節が求められます。
声をかけすぎて興奮させないよう、そっと見守りながら落ち着くのを待ちましょう。

 

首輪やハーネスなどを外す

呼吸を少しでもスムーズにするために、首や胸周りを締め付けているものは外しましょう。
気道や胸への圧迫をなくすだけでも、犬にとっては呼吸のしやすさが大きく変わります。
もし洋服を着せているのであれば、脱がせてあげるのが良いでしょう。

 

早急に動物病院へ連絡し、受診する

呼吸が一時的に落ち着いたように見えても、体内では深刻なダメージが残っているケースもあります。
特に失神やチアノーゼが見られた場合は迷わず動物病院に連絡しましょう。
詳しい検査を受ければ、心臓や肺の状態に合わせた適切な治療方針を立てる一助となります。

聴診器とハートマーク

まとめ

犬の肺高血圧症は、初期段階では目立った症状が出にくいため、飼い主さまが気がついたときには病状が進んでいることも少なくありません。
特に運動後のいつもと違う様子は、大切なサインです。
日頃から愛犬の散歩中の足取りや、帰宅後の呼吸の落ち着き方を観察しておくことが、早期発見の大きな鍵となります。

当院では今回の肺高血圧症のような循環器症例の経験が豊富にあります。
この記事を読んで不安なことがあれば、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

 

よくあるご質問(Q&A)

 

Q1. 犬の肺高血圧症では、なぜ運動後に症状が出やすくなるのですか?

A. 運動をすると心臓や肺に、通常より多くの負荷がかかるからです。
肺高血圧症の犬では、肺動脈の圧が高いため血液を十分に循環させることが難しく、運動後に酸素不足になりやすくなります。
その結果、激しいパンティングやふらつき、舌の色の変化といった症状が運動後に目立ちやすくなるということです。

 

Q2. 散歩のあとに呼吸が荒い場合、どの程度で受診を考えるべきですか?

A. 涼しい場所で休ませても呼吸がなかなか落ち着かない、15分以上パンティングが続く、咳やふらつきが出るといった場合は注意が必要です。
特に舌や歯ぐきの色が紫色に見える場合や、ぐったりする様子があれば、早めに動物病院へ相談することが安心につながります。

 

Q3. 肺高血圧症の犬は、運動や散歩を完全にやめたほうがよいのでしょうか?

A. 肺高血圧症の犬では、無理な運動や急な負荷を避けることが大切です。
ただし、状態によっては短時間のゆっくりした散歩が可能な場合もあります。
運動量や内容は病気の進行度や治療状況によって異なるため、自己判断せず、獣医師と相談しながら愛犬に合った生活スタイルを決めていくことが重要です。

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