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犬の僧帽弁閉鎖不全症で水をよく飲むのは大丈夫?|考えられる原因と注意点
犬の僧帽弁閉鎖不全症で水をよく飲むのは大丈夫?|考えられる原因と注意点

「心臓病の薬を飲み始めてから、水をたくさん飲むようになった」
「以前よりも喉が渇くみたいだけど、病気が進行しているのかな?」
「水を制限した方がいいの?」
僧帽弁閉鎖不全症の犬と暮らしていると、「水を飲む量」に変化を感じることがあります。心臓の病気と水分の関係は少し複雑で、薬の影響・体調の変化・合併症のサインなどが関わっていることも。
この記事では、僧帽弁閉鎖不全症と水の摂取量の関係、注意したい症状などについて獣医療の視点から解説します。ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の心臓について気をつけるきっかけにしてみてください。
水をたくさん飲むのは病気のサイン?
まず前提として、犬が水をよく飲む=必ずしも悪いこととは限りません。
ただし、僧帽弁閉鎖不全症の犬の場合、以下のようなケースが考えられます。
内服薬(特に利尿薬)の影響
心不全の治療で使われるフロセミドなどの利尿薬は、体内の余分な水分を排出させます。
その結果として脱水気味になり、水を多く飲むようになるのは正常な反応です。
心臓や腎臓への負担増加のサイン
水を飲む量の変化は、心不全が進行しているサインとして現れることもあります。
また、心臓以外の病気(腎臓病や内分泌疾患)が隠れている場合もあるため、気になる場合は早めの検査がおすすめです。
水分制限は必要?しない方がいい?
犬が水をたくさん飲んでいると、制限をしたほうがいいのか不安になるかもしれません。しかし、基本的に、水の摂取は無理に制限しないでください。
無理に水を制限してしまうと、以下のようなリスクがあります。
- 脱水による血液循環の悪化
- 利尿薬の効果が弱くなる
- 腎臓への負担が増す
ただし、すでに重度の肺水腫や胸水がある場合など、獣医師の判断で一時的に水分管理が必要になることもあります。
そのようなケースでは、必ず指示された量や方法を守ることが重要です。
水を飲む量の目安とチェック方法
通常、健康な犬は体重1kgあたり50〜60ml/日程度の水を飲むとされています。
これを大きく超える(例:10kgの犬で1日に700ml以上)ようであれば、多飲傾向とみなされます。
水分量をチェックするには
- 1日の水を計量カップや専用ボウルで測定する
- 家族で誰がいつどれくらい与えたか、記録をつける
- 食事がウェットフード中心の場合は、含水分も計算に入れる
といった方法があります。
どのように計測するかわからない場合は獣医師に相談してみましょう。
動物病院に相談すべきサイン
以下のような変化があった場合は、病気の進行や別の問題の可能性があるため、早めの受診をおすすめします。
- 水を飲んでも元気がなく、動かない
- 水を飲んでいるのに排尿が極端に減る
- 食欲不振・咳・呼吸の変化がある
- 水を飲むのに苦しそう・むせる
このほかにも、水を飲む量が少なくなったなど何か気になることがあれば獣医師にご相談ください。
飲水に関して日常で見る注意点
僧帽弁閉鎖不全症の犬は水の飲み過ぎだけではなく、脱水にも注意が必要です。ご家庭では水分量のチェックも含めてよく犬の様子を観察しておきましょう。
飲水に関しては
- 常に新鮮な水を複数の場所に用意する(特にシニア犬は水場に行く回数が減ることも)
- 飲み過ぎが心配な場合は、こぼれにくい器で量を測りつつ様子を見る
- 水を飲んでいる場合は合わせて尿の回数や量も確認する
などに気をつける必要がありますね。
まとめ
僧帽弁閉鎖不全症の犬が水をたくさん飲むのは、薬の影響や体の調整反応であることが多く、必ずしも異常ではありません。しかし、飲水量の変化が急だったり、他の症状を伴う場合は注意が必要です。
「水の飲みすぎかな?」と迷ったときは、記録をつけたうえで獣医師に相談しましょう。
当院では、投薬中の生活管理や水分量に関するご相談にも対応しています。
気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 僧帽弁閉鎖不全症の薬を飲んでから水をよく飲むようになりました。大丈夫ですか?
A. 多くの場合は利尿薬の影響で体内の水分が減るため、水を多く飲むのは自然な反応です。
ただし、飲水量が急に増えたり他の症状が伴う場合には注意が必要です。
Q2. 水を飲みすぎるのは心臓に悪いのでしょうか?
A. 水を飲み過ぎるからと言って必ずしも心臓に悪いというわけではありません。
脱水のリスクや利尿薬の効果低下を避けるためにも、自由に飲ませるのが原則です。
ただし、肺水腫や胸水がある場合などは、獣医師の指示に従ってください。
Q3. 水の飲む量が多すぎるかどうかはどう判断したらいいですか?
A. 一般的には、体重1kgあたり50〜60ml/日が目安です。
これを大きく超える場合は「多飲」とされることがあります。
日々の飲水量を記録し、気になる変化があれば動物病院で相談しましょう。
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