ブログ
Blog
犬の乳腺腫瘍から出血したら?対処法や受診の目安を獣医師が解説

「犬の乳腺腫瘍から出血してしまった、どうしたらいい?」
「すぐに病院に連れて行ったほうがいいの?」
愛犬の乳腺腫瘍から出血しているのを見つけたらとても心配になりますよね。
犬の乳腺腫瘍から出血がみられた場合は、腫瘍の表面が崩れる自壊や細菌感染が起きている可能性があります。
少量の出血でも早めに動物病院を受診することが大切です。
今回の記事では、犬の乳腺腫瘍から出血がみられた際の
- 病院受診の目安
- 出血したときの対処法
- 出血の原因
- 出血に伴うリスク
について解説します。
犬の乳腺腫瘍からの出血を見つけて不安を抱えている飼い主様は、ぜひ最後までお読みください。
犬の乳腺腫瘍から出血したときの受診の目安
犬の乳腺腫瘍から出血したときはまず次の点を確認しましょう。
- 出血が続いているか
- 元気・食欲に変化があるか
- 膿やにおいがあるか
飼い主様は「今すぐ動物病院に連れて行ったほうがいいのはどんなとき?」ということが気になると思います。
次のような症状がみられる場合は、出血による貧血や全身状態の悪化が疑われるため、夜間や休診日であっても対応している動物病院へ連絡してください。
- 圧迫しても出血が止まらない
- 歯ぐきや舌などの粘膜の色が白っぽい
- ぐったりしている、ふらつく
次のような症状がみられないかも確認しましょう。
- 出血が一度止まっても繰り返す
- 元気や食欲のない状態が続く
- 強い悪臭や膿がある
出血量が少なくても、強いにおいや膿がみられるときは感染を起こしている可能性があります。
犬の乳腺腫瘍から出血がみられたときは、出血の量だけでなく全身の様子もあわせて確認することが重要です。
このような症状がないか確認し、気になる変化があれば早めに動物病院へ相談してください。
犬の乳腺腫瘍から出血したときの対処法
犬の乳腺腫瘍から出血したときは、まず愛犬を安静に過ごさせてあげることが大切です。
出血した部位は清潔なガーゼや布で軽く圧迫し止血をしましょう。
このとき強くこすったり、市販の消毒液を使ったりすることは避けてください。
乳腺腫瘍の出血部位を刺激すると、さらに出血したり状態を悪化させてしまったりすることがあります。
犬が傷口を舐めないようにすることも重要です。
舐めてしまうと出血部位に細菌が入り、感染の原因になることがあります。
エリザベスカラーなどを使用し、できるだけ傷口を舐めないように対策しましょう。
出血が一度止まっても、少しの刺激で出血する可能性があります。
病院に到着するまでは止血などをできる範囲で行いながら、犬を安静にさせておくことが大切です。

犬の乳腺腫瘍から出血する原因
犬の乳腺腫瘍から出血する原因はいくつかありますが、多くは腫瘍の自壊やその後に起こる感染が関係しています。
自壊とは腫瘍が大きくなることで表面の皮膚が破れ、傷のような状態になることです。
腫瘍が大きくなると、表面の皮膚まで十分な血流が行き届きにくくなります。
血流が不足した部分では組織が壊死し、皮膚の表面が徐々に崩れていきます。
自壊した部分は組織や血管がもろくなっているため、犬が舐めたり物に擦れたりするだけでも出血しやすい状態です。
寝具やクッションなどに擦れた際に出血することがあるため、そうした場所に血がついていないかも確認しましょう。
また、細菌感染や炎症は出血の悪化や長引く原因になることがあります。
犬の乳腺腫瘍からの出血は自壊や感染など、腫瘍に変化が起きているサインです。
出血が止まったように見えても自己判断せずに、動物病院を受診しましょう。
犬の乳腺腫瘍からの出血によるリスク
犬の乳腺腫瘍からの出血は傷口の感染や貧血などのリスクにつながります。
「少ししか出血していないから様子をみても大丈夫かな?」と思われるかもしれません。
しかし、貧血は一度の出血量は少なくても出血が続いたり繰り返されたりすると進行する可能性があります。
貧血が続くと全身に酸素が届きにくくなり、元気がなくなったりふらついたりするなど状態の悪化につながるため注意が必要です。
自壊によって出血した部位では感染が起こりやすくなっています。
感染が進むと元気や食欲がなくなるなど全身状態が悪化することがあります。
また、膿や強いにおいだけでなく痛みを伴うため、犬にとっても大きなストレスです。
「出血だけでなく、最近はにおいも気になってきた」という場合には、早めに動物病院へ相談しましょう。

まとめ
犬の乳腺腫瘍から出血がみられた場合は自壊や感染が起きている可能性があるため放置せずに動物病院へ相談しましょう。
出血に気付いたら清潔なガーゼや布などで抑えて止血を行ってください。
もし圧迫しても出血が止まらない場合や、ぐったりしている場合はすぐに動物病院を受診してください。
当院では犬の乳腺腫瘍の診断や治療、手術まで対応しております。
乳腺腫瘍からの出血などへの対処も行なっておりますので、ご不安なことがあればお気軽にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q.犬の乳腺腫瘍から出血した場合はすぐに受診が必要ですか?
A.犬の乳腺腫瘍から出血した場合は、少量でも早めに動物病院へ相談しましょう。
圧迫しても出血が止まらない、歯ぐきが白っぽい、ぐったりしているといった症状がある場合は、早急な受診が必要です。
Q.犬の乳腺腫瘍から出血したとき自宅ではどう対処すればよいですか?
A.犬の乳腺腫瘍から出血したときは、清潔なガーゼや布で出血部位を軽く圧迫して止血します。
強くこすったり市販の消毒液を使用したりせず、傷口を舐めないようにして安静に過ごさせましょう。
Q.犬の乳腺腫瘍から出血や強いにおいが出るのはなぜですか?
A.犬の乳腺腫瘍からの出血や強いにおいは、腫瘍の表面が崩れる自壊や細菌感染によって起こることがあります。
膿やにおいがみられる場合は感染が進んでいる可能性があるため、早めに動物病院を受診しましょう。
市川市南八幡の動物病院
あいす動物病院

